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『サイドストーリー オブ ガンダムZ』

『サイドストーリー オブ ガンダムΖ』
原作:矢立肇 富野由悠季 作画:近藤和久
発行:アスキー・メディアワークス


2009年9月26日に新装版で発売。
私は今日初めてこの作品を読みましたが(噂には聞いていましたよ)、初出の1987年、この作品は一体どういう受け止められ方をしたんでしょうか。

Zガンダムのサイドストーリーというのタイトルながら、これはまったくのパラレルワールドになっています。近藤さんは、多くのガンダムマンガを独自のアレンジを加えて描いているけれども、これは異色中の異色。ここまで来るとアレンジの域を超えているような……(笑)

初出が20年前なので知ってる人は知っているでしょうが、知らない人のためにいくつか相違点を挙げてみましょう(私が衝撃を受けた順)。

○ シャアがティターンズ側にいる!

○ カミーユの搭乗機がアッシマー!

○ ガンダムMk-IIが単なるやられメカ!

どうです、これを聞いてワクワクする方なら買ってもいいかもしれません。そんな設定ありえねー、と思う人は買わない方がいいでしょう。
これは作品関係者自らが作ったパロディ作品と言ってもいいもので、それを踏まえて読むことができれば面白い作品だと思います。

残念なのは、作品としては完結していないことですねぇ……。
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『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー(1) アムロ篇』感想

このアムロ篇は、劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の直前のエピソードが語られていて、非常に興味深い内容になっています。

中でも嬉しいのは、『機動戦士ガンダムZZ』のエピソードありきで書かれていることでしょうか。
『機動戦士Zガンダム』の劇場版の際に、富野監督が『機動戦士ガンダムZZ』のストーリーを知らない風な発言をされていたので、軽くショックでした(関わりが少なかったのは事実ですが)。
しかし、さすがに当時は十分設定を取り込んで、続編『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を考えていたようです。

次におもしろいのは、つらつらと書かれる地球連邦政府と地球連邦軍の怠慢について。
地球からスペースコロニーの住人を管理しようとする横柄さについて、シャアの代わりにアムロが代弁するような形になっています。
アムロの現在の立場と、シャアが決起するに足る動機を説明するのが、このアムロ篇の趣旨のように思えます。

そういう内容だから仕方ありませんが、熱いモビルスーツ戦は今回登場しません。
ジェガンの前身であるジェダというモビルスーツが出てきます。
アムロはガンダムどころか、ジェダに乗る事も妨げられ、最終的にはなんとベースジャバーで出撃し、ピンチに陥ってしまいます。

とまあ、アムロ篇のアムロは、散々な感じです。
次巻でついにラー・カイラムと合流するようですが、少しは状況が好転するのでしょうか。

物語としては地味ですが、地球連邦政府とスペースノイドの確執を丁寧に解説してあるので、ガンダム世界のファンなら参考書として必読だと思います。


 

 

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『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー(1) アムロ篇』を買った
機動戦士ガンダムハイ・ストリーマー〈1〉アムロ篇 (徳間デュアル文庫)機動戦士ガンダムハイ・ストリーマー〈1〉アムロ篇 (徳間デュアル文庫)
(2002/10)
富野 由悠季

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この作品の存在自体はずいぶん前から知っていたものの、今日まで手つかずでした。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の小説版です。
隕石落としから始まる劇場版以前のエピソードからスタートしており、ロンド・ベルの成り立ちやνガンダムの設計会議のエピソードが入るという事です。
(まだ全部読んでないので、ウィキペディアからの情報であることをお断りしておきます)

久々に触れる富野由悠季さんの文章でしたが、思った以上に読みやすいと感じています。
最初に読んだ富野由悠季さんの小説は『機動戦士Zガンダム』でしたが、シリーズ中比較的平易に書かれているにもかかわらず、当時中学生の私には小難しく思えたものでした。
宇宙世紀という作品世界に対する予備知識があまりに少なかったせいでしょうね。
TVシリーズで作品の表面だけしか見ていなかったので仕方ありません。
しかし、その小難しさが、逆に私をガンダム世界の深い所に引きずり込んだとも言えると思います。
キャラクターたちの内面にまで踏み込んだその描写は、ジャンプ漫画ばかり読んでいた私には衝撃的なものでした。

『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』本編の感想は、改めて書きます。

 

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